①概要および目的
7月4日(土)、5日(日)の週末1泊2日で、幌加内町北部朱鞠内湖周辺の北海道大学雨龍研究林において、原生林や広葉樹天然更新試験林の見学を中心とした森林ツアーと、シラカバ樹皮採集のワークショップを行いました。
6回目となる今回は、天候にも恵まれ、過去最多の62名の方に参加頂きました。森林関係者や学生の皆さん、森林に関心のある一般の方など、多様な背景を持つ参加者が交流しながら学びや気づきの多い森林ツアーを楽しんでもらえたと思います。
今回のツアーでは、テーマを2つ設定しました。
1.「植林」ではなく「天然更新」の森づくりを知ってもらうこと
2.「北海道の森林の歴史」や「森林の持つ長い時間軸」を感じてもらうこと
1に関しては、これまでのツアー同様、原生林散策を通して天然の森では「どのように新しい木が育って森が世代交代していくか」を観察し、そうした森本来の力を応用したいくつかの広葉樹天然更新試験林を見学しました。
2に関しては、今回初めて設定したテーマで、およそ100年前には豊かな森林だった日本最大の人造湖の朱鞠内湖やその北岸にある当時大量の木材が搬出された旧深名線の白樺駅舎跡の見学、開発を逃れた泥炭地の樹齢600年を超えるアカエゾマツ林、研究林内でイトウが繁殖する氾濫原の多い自然河川などの見学を行いました。
宿泊した雨龍研究林研究棟では、1日目夜に恒例の参加者による発表会、そして、交流会を行い、参加者同士の交流を深めました。
②活動報告
▶7月4日(土曜日)晴れ
12時30分、雨龍研究林研究棟に集合。簡単な説明と諸注意を行った後、班ごとに2台のバスに分乗し研究棟ほど近くの原生林へ出発。
13時ごろから二手に分かれて原生林を散策。原生林に入る前に、隣接する広葉樹二次林(伐採などで森林が失われた後に自然に再生した森)の林床に密生しているササについて解説。北海道で森の世代交代を考えるときに重要な要素の一つがササ。熱帯や温帯でも見られるササと積雪の関係、ササの葉のリターと呼ばれる堆積層と樹木の発芽の関係、二次林内での樹木の更新状況などの解説を聞き、それから原生林へ。
原生林内では、針葉樹、広葉樹、太くて樹高の高い木、若くて細い木、枯れた木などが入り交ざって、景色が一変します。新しい木が育つには、森の中の「攪乱」がきっかけになることが多く、倒木による「倒木更新」や、「マウンド」「ピット」と呼ばれる倒木の根元の地形の変化による更新などを観察しました。
▶14時15分ごろ、原生林から分乗した2台のバスは、それぞれ周回コースを逆行する形で別々に回りました。周回コースには、①掻き起こし後3年目のシラカバ天然更新試験林、②同じく9年目のシラカバ天然更新試験林、③12年前に広葉樹の冬季択伐時に立木周辺の除雪の「ついで」に掻き起こしを行った施業地、④ミズナラ「樹冠下掻き起こし」と呼ばれる試験地、を巡りました。いずれも「掻き起こし」と呼ばれる人為的な「攪乱」を起こし、植林ではなく、原生林の森のメカニズムを応用して、自然に落ちた種から主に広葉樹の育成を目指した施業になります。広葉樹はこれまで人の手で育てるということが難しく、森本来の力を利用して、森林の多様性を重視しながら利用価値の高い森づくりを雨龍研究林では長い年月にわたって研究しています。
16時20分ごろ研究棟に戻り、自由時間とし、多くの方は車で20分ほどの日向温泉で一日の労をねぎらってもらいました。
18時30分に宿泊場所でもある研究棟に再び集合。夕食を食べながら、参加者による恒例の発表会を行いました。
「研究林の歴史紹介」
北海道大学北方圏フィールド科学センター 吉田教授
120年の歴史のある雨龍研究林。古い文献を紹介し、最初の演習の様子は想像を絶する「探検」さながらだったようで、当時の記録から相当太くて樹高の高い木々が林立していた豊かで深い森林だったことなどを紹介してくれました。
「人と自然が活きる森づくりに向けて」
北海道大学北方圏フィールド科学センター 笠田助教
理論生態学を専攻してきたということで、マクロな視点を持ち合わせた具体的なプロジェクトへの提案もありました。
「ミチタルとARPENTの活動紹介」
小島颯太さん
学生起業家集団で、現役高校生も参加するARPENT(アルパン)。森林系だけではなく、工学系の学生も参加し、林業や農業分野でのリモートセンシング技術の応用に、林業の未来と学生のパワーを感じました。ナラ以外の道産材に着目した樽製造も既に商業生産しています。
「北大森林研究会の活動紹介」
千田さん、松崎さん、矢崎さん
森の楽しさを一般市民と共有したいという思いで、学外にも出かけて森林に関わる団体や事業者とも交流する幅広い活動を紹介してくれました。最近では北大総合博物館でサイエンスカフェを主導して、学生ならではの分かりやすい興味を引くイベントを開催しています。
(写真は北大総合博物館でのサイエンスカフェの様子)
「地域の木を地域で活かすために~木の種社の紹介」
安齋暢仁さん
北大森林研究会創設メンバーの一人である安齋さんが、厚真町で数年前に起業した製材所「木の種社」に昨年就職しました。全国的に製材所が閉鎖しつつある中、地域材にこだわった小さな製材所の挑戦の様子を紹介してくれました。
▶7月5日(日曜日)晴れのち曇り
朝食後、2日目から参加の6名が合流。
8時10分に研究棟をバスで出発し、朱鞠内湖北岸の旧深名線(95年廃線)の白樺駅舎跡(90年廃止)に到着。演習林(当時)内に設置された駅で、貨物ホームと引き込み線があり、ここから大量の木材が運び出されていました。そう遠くない昔に、北海道の各地で、鉄道が延伸されて、山深い場所で多くの人が働き、手つかずの豊かな森林から大量の木材が伐り出されて北海道の発展に寄与した時代がありました。
旧白樺駅から歩いて、下草が比較的少なく太い木の多い気持ちの良い森を抜けると、朱鞠内湖畔の開けた風景が広がり、紫色のアヤメの花が出迎えてくれました。その辺りは、2020年に森林火災が発生した場所でもあり、火災による「攪乱」で林床での稚樹の更新や、立木の根元からの萌芽更新などが見られました。
そこから低いカヤの野原をかき分け、90年前に水没した伐根が幻想的に点在する朱鞠内湖の水際まで行き、しばしゆったりと散策を楽しみました。
朱鞠内湖は、昨晩の発表会でも説明がありましたが、戦時中電力不足から、石狩川水系の雨龍川をせき止め、天塩川水系に流すことで、その176mの落差を利用して発電するためにできた日本最大のダム湖です。演習林の土地と森林を売却したことにより、当時総合大学を目指していた北海道大学の理学校舎建設に寄与したという歴史があります。
▶9時30分ごろ白樺駅舎跡を出発し、2台のバスで2手に分かれて、雨龍研究林北部が見渡せる展望台と、そこから見える泥炭地の樹齢600年を超えるアカエゾマツ林の見学をしました。展望台からは、北海道特有の針広混交林の森林の構成が理解でき、川沿いに広がる湿地のアカエゾマツ林の広がりも確認できます。このような平らな広い場所は古い文献では開拓されて農地や集落にすることを計画されていたようですが、朱鞠内の厳しい自然がそれを妨げたのではないかという推測もあり、もしかしたら、今は人が住む場所も、開拓以前はこのような風景が広がっていたのかもしれません。
泥炭地に広がるアカエゾマツの純林は、細い木が多いものの、樹齢は200~700年程度のようで、厳しい環境の中で生き延びるエゾマツの強さを感じます。半数のグループが一斉にジャンプして、もう一方のグループが地面の揺れを体感するのも恒例となり、泥炭地に木が浮くように生えていることが実感できます。
▶10時50分に、ブトカマベツ川に移動して2つのバスが合流。ここは研究林内の「自然河川」で護岸工事がされていなくて、氾濫原が広がっていたり、太い倒木が河川の流れを変えていたりしています。近年、この川で東北大学の研究グループが自然河川の重要性を証明するための研究も続けられています。氾濫原や倒木でせき止められた流れの少ない場所があることで、虫などが発生し、魚が捕食することができるとのことです。また、ここはイトウの繁殖地でもあり、朱鞠内湖のイトウ釣りツアーにも貢献しています。イトウは稚魚の頃は泳ぎが得意ではなく、流れの急な川だけでは生きていけないとのことで、自然河川の複雑さが魚の生息地の多様性を生み出していることを目の当たりにできました。ここでも、ゆったりと自然河川の散策を思い思いで各自しばらく楽しみました。
その後は、自然河川を守るべく氾濫を許容できるようコンクリート管ではなく、研究林のスタッフが手作りで架けた林道の橋を見学。創意と工夫によって、低コストで様々なアイデアを実施できるのも研究林の強みということを説明してくれました。
増水時はかなりの水量があるようで、当初はコンクリート管による排水を計画していましたが、自然な氾濫を妨げないよう、研究林スタッフ手作りの橋を架けました。
2日目午前中の部は終わり、12時15分ごろ研究棟に戻り昼食。
▶13時30分に出発し、午後の部のシラカバ樹皮採集ワークショップへ。場所は昨日訪れた3年目のシラカバ天然更新試験林の横のシラカバ林。樹皮が剥けるかどうかを確認してから、伐倒。1本目は残念ながら剥くのにかなり苦労しましたが、2本目はとても剝きやすく、結果的に同じ場所、同じ時期でも個体が異なると剝きやすさの違いがあることを理解できたと思います。これも恒例で、外樹皮だけではなく内樹皮も採集し、美深の羊毛フェルト作家の粗清草堂さんに染めの材料として活用してもらいました。その他にも、葉を採集して清涼飲料メーカーに届けたり、枝葉を持ち帰る人もいたり、残った幹は薪に活用したりするなど、木一本をまるごとなるべく利用するよう努めました。
15時15分ごろ研究棟に戻り、解散。希望者同士で樹皮を分け、購入してもらいました。
③開催日および開催場所
日時 2026年7月4日(土)、5日(日)
場所 北海道大学雨龍研究林(幌加内町母子里)
(宿泊、発表会・交流会:雨龍研究林研究棟)
④主催
一般社団法人白樺プロジェクト(旭川市)、北海道大学雨龍研究林(幌加内町)
協力:北大森林研究会(札幌市)
白樺プロジェクトは、「シラカバを北海道の持続可能な地域資源ととらえ、産業として、文化として地域に根ざす」ことを目的に、シラカバを人の手で「育てる」と高付加価値で「使い続ける」という二つの柱を中心に活動しています。「ずーっと、使う。ずーっと、育てる」を標語に、北海道大学雨龍研究林で今後50年かけて行われるシラカバ天然更新の研究の成果を待つのではなく、50年先もシラカバが高付加価値で使われる仕組みづくりを目指しています。
⑤参加者(2日間総参加者62名)
7月4日 森林ツアー(原生林、天然更新試験林見学)、発表会、交流会・・・53名
7月5日 森林ツアー(午前の部、朱鞠内湖、ブトカマベツ川見学など)・・・58名
樹皮採集ワークショップ(午後の部、シラカバ天然更新試験林)・・・55名
(参加内訳)
北大森林研究会・学生13名、ARPENT(学生)6名、北海道大学雨龍研究林関係者5名、道立林業・林産試験場関係者7名、木育マイスター2名、林業林産関係者5名、一般参加者20名、白樺プロジェクトメンバー4名
⑥日程および内容
▶7月4日(土)晴れ
12:30 雨龍研究林研究棟集合、連絡事項および諸注意
13:00 原生林散策
14:15 ミズナラ、シラカバ天然更新試験林など見学
16:20 研究棟に戻り、日向温泉等で入浴
18:30 参加者による発表会(~21:50)、懇親会
▶7月5日(日)晴れのち曇り
8:10 研究棟出発(6名合流)
8:20 旧白樺駅舎跡、朱鞠内湖畔散策
9:40 展望台、泥炭地のアカエゾマツ林散策
10:50 ブトカマベツ川散策
11:40 ブトカマベツ川支流の林道の橋を見学
12:10 研究棟に戻り、昼食
13:30 研究棟を出発、シラカバ樹皮採集ワークショップ(2本伐倒)
15:15 研究等に戻り、解散
<アンケート結果( 30名より回答を得ました)より>
○全体を通して
・自分の知らないこと、出会ったことのない職種の方々と交流できて、刺激をもらうことができました。素晴らしいイベントだと思います。自分達が住んでいる土地の身近にある森について知ることはこれからもここで生きていく上で大切だと思いました。森林に携わる仕事をしていない人達も気軽に参加できて学びがあるということがこのイベントの魅力だと思いました。これからも続けて欲しいです。参加させていただきありがとうございました! すっごく楽しかったです!
・趣味のかご編みから樹皮採取経験が一番の参加理由で、 2日目のみの参加予定でしたが、せっかくなのでフル参加させて頂きました。普段見る事ができない様々な場所に行く事ができ、想像以上に素晴らしいツアーでした。一番の参加理由だった樹皮採取経験よりも、森林ツアー、発表会、参加者さんと触れ合いができた喜び、感動の方が大きいです。
・森と自然を愛しその近くでずっと仕事をされている方たちによる、とても開かれた会に参加することができて感謝しております。森を案内いただき、すぐに答えや結果なんて出ないし出せないことだらけなんだということを目の当たりにした気がします。とにかく特別な二日間でした。これからも毎年参加したいと思っています。
○ 1日目の森林ツアーについて
○夜の発表会について
・発表というのが、参加の感想などの簡単なものかと思っていたら、立派な学会発表状態でしたので、感動しました。全く予想もしない内容で,盛りだくさん! 贅沢ですが、頭がパンパンになりました。
・時間は押していましたが、大変興味深いお話が多く面白かったです。質疑応答の他にディベート時間など設けても面白いなと感じました。
・特に同じ学生で活動している ARPENTの活動の話は面白く、自分の今までの学生生活ではだめだと強い危機感を持った。
・若い方たちの活動を知ることが出来たことが嬉しかった。森を研究される方々と現場で働く方々が協力して一緒に活動していくことで森がより良くなる未来がありそうで楽しみになりました。
・研究林の歴史、原始林存続のご苦労話し、存続の研究のお話等知らない事が多くて大変勉強になりました。又、北大生の起業情報は将来性が有り、興味深く拝聴しました。
私は建築インテリアの施工の仕事をしてますので、白樺はディスプレーにしか使ってませんでしたので、今回「白樺プロジェクト」に参加して、「目から鱗」で認識不足を痛感しました。
〇交流会について
・とにかく感激しました。私のような学歴も知識もない者の質問にもみなさん丁寧に答えてくださり嬉しかったです。私の知らない世界のことがたくさん知ることが出来ました。趣味の登山でもこれからは森の見方が変わりそうです。ありがとうございました。
・発表会が遅くなったため、交流会は最初のみ出席してすぐに寝ようと思いましたが、色々な方々とお話ししているうちに、時間を忘れて話し込んでしまい 2日目が寝不足でした・・・
沢山の方々とお話ができたので楽しかったです。学生さんの熱量に圧倒されました。
・今回一人での参加で、心細かったですが北大生の方がたくさん気にかけてお声をかけて頂き、素敵だなと感動しました。現代、人との交流を苦手とする若い方が多いような印象(私だけかもしれませんが)ですが、今回の学生さんに出会うことができ、心温まる機会を頂きました。
学生さん以外の参加者さんも大変良い方々でした。交流会が遅く始まったので、できれば 9時くらいからスタートできると良いかなと思いました。
・実際に林業や建築に携わっている方々や、同じように森林に関心のある方々と交流できて良い経験になった。
○ 2日目の森林ツアー(白樺駅舎跡、朱鞠内湖、アカエゾマツ林、ブトカマベツ川など)について
・朱鞠内湖畔の景色が日本離れした絶景で感動しました。アカエゾマツ林の泥炭地でみんなでジャンプして振動を体感するのが楽しかったです。
・開拓前からの様子も読み取れる解説もあって、どのようにこの森は成り立ってきたのかを思いながら見ることができた
・湿地帯と河畔林を見てから展望台に登って全体観を得る構成はマクロ⇔ミクロの行き来ができとても勉強になりました。ダム湖畔の景色と、展望台の景色は印象に残るものになっています。
私は訪問が初回だったので、 1日目の吉田先生の演習林の沿革についてのレクチャーがあったのが非常に有り難く、 2日目の景色も歴史背景と繋げて眺められました。演習林の歴史についてのミニ講義はテーマを少しずつ変える等しながらぜひ毎回やっていただけたら嬉しいです。
・企画の意図のとおり、北海道の森林の歴史や、森林が持つ長い時間軸を感じることのできるツアーでした。特によかったと感じたのは、前日夜の発表会で吉田先生から北大研究林にまつわるお話を聞いたうえで、翌日に実際の森林を見学できたことです。前日に伺ったお話が頭にあったことで、現地で目にする風景への理解が深まり、より有意義な見学になりました。
例年参加させていただいていますが、今年は新しい見学場所も増え、そうした意味でも満足度がさらに高まりました。毎年同じ場所を訪れ、その経年変化を見続けることにも大きな学びがありますが、今回、新たな場所を訪れられたことの価値も非常に大きかったと感じています。・プトカマベツ川の、自由に流れる本来の川の姿に感動しました。
○樹皮採集ワークショップについて
・想像していたよりももっと大胆でペロッと剥けた為気持ちが良かったです。染物の為に内樹皮を採取しに来ていた逸見さんともお話出来て、採取後にすぐ酸化してピンク色になることなども教えて頂き、学びの多い時間でした。
・白樺の樹皮があんなにきれいに剥けるなんて、想像以上でした。外樹皮、内樹皮で用途が異なり、内樹皮はピンクの色が出ることに驚きました。内樹皮を剥いた白樺は、骨みたいでした。
・樹皮の剥がれやすい季節や理由など、知らなかったことが多く、勉強になりました
・体験型フィールドワークの楽しさと、枝役葉っぱまで、発想とマーケティング次第で無駄なくお金に変えれる事を実証されて、参考になりました。
・参加者全員が皮むきを実体験できるのは、理解促進に資すると感じました。
○宿泊、食事、参加費について
・寝具がとても清潔でよく眠れました。参加費は丁度良いと思いました。
食事については交流会と夕飯を兼ねた感じで、飲み物や食べ物をみんなでテーブルを囲んで交流する感じだとより楽しかったのかなぁと思いました。しかし時間の関係上、お弁当を食べながら発表会というのは仕方のないことなのかなとも思います。
・低価格でありがたかったです。宿舎のお風呂も快適でした。洗面所があるのに途中まで気付かなかったので、最初の案内状に宿舎の見取図を挟んで頂けるとありがたいと思いました。
・宿泊設備に付いては満足ですが、この参加費でお弁当が付いてるのは良かったのですが、贅沢を言わせて頂き、ご検討頂けるなら夜と朝の弁当の中身は変えて欲しいですネ。
⑧おわりに
○天候に恵まれ、事故や怪我無く、無事にツアーを終えることができました
今回は過去最多の参加者となりましたが、天候にも恵まれ、参加者のご協力で日中のツアーは比較的スムーズで広い研究林内を巡ることができました。リピーターの参加者や学生たちにも協力を頂き、参加者も一緒に作るツアーになってきました。特に学生の方は、帰り際には研究棟の研修室など、とてもきれいに片づけをして頂き、気持ちよく終わることができました。参加者の皆さんに改めて感謝申し上げます。
○来年の森林ツアーについて
今回は、1日目に白樺プロジェクトのテーマでもある「天然更新による森づくり」をメインに原生林、試験林を回りました。おそらく今後も定番のコースとなりますが、森林は何度訪れても発見がありますし、毎年成長する様子を見続けてほしいと思います。普段はなかなか入ることができない研究林ですが、自分のホームのような森林にして頂ければと思います。
2日目は、テーマを設けて「北海道の森林の歴史」や「森林の持つ長い時間軸」を感じられるツアーを企画しました。比較的ゆったりと森林や自然に浸りながら、学びのある見学になったのではないかと思います。広大で様々なタイプの森林がある雨龍研究林だからこそできるツアーを今後も提供していきたいと思います。また、来年のツアーに望むことがある、企画段階から参加したい、などご要望があれば気軽にご連絡ください。
今回からは初めてアンケートを実施しましたが、主催者側から気が付かない視点など多くのご意見ご感想をお寄せ頂きました。特に夜の発表会と交流会は、白樺プロジェクトの森林ツアーの目玉に成長しましたが、例年時間が押してしまうことも課題の一つです。また、発表者だけではなく他の参加者も気軽に発言できるグループワークなども取り入れて、多くの方が森林についての思いや意見を交換できたらと考えています。
食事も3食似たような仕出しだと飽きてしまうという意見も少なくはなく、以前は名寄市内の名物飲食店のお弁当も用意してもらったこともあるので、食事も楽しめるように考えたいと思います。
○大丸札幌店からの寄付を使わせて頂きました。
大丸札幌店では、レジ袋、ショッピングバッグの有料化に伴い、収益の一部を地域の環境活動を行う団体に寄付を行っており、この度白樺プロジェクトを選んで頂きました。今回は札幌方面から参加する学生(19名)を対象に交通費を全額負担する形で寄付を使わせて頂きました。次代を担う若い人たちがより多く森林に関心を持ち、遠くて参加しづらい研究林で未来に向けた森林研究に触れて頂きたいとの思いから、大丸札幌店様のご厚意をこのような形で使わせて頂きました。
この場をお借りして感謝申し上げます。
○北海道大学北方生物圏フィールド科学センターと包括連携協定を結んでいます
一般社団法人白樺プロジェクトは、雨龍研究林が所属する北海道大学北方生物圏フィールド科学センターと包括連携協定を結んでおります。今回の森林ツアーの実施も、北海道大学雨龍研究林と一般社団法人白樺プロジェクトの共同主催という形で、連携協定の枠組みの中で開催しております。